それだけ ~先生が好き~
先生は、下を向いて、大きなため息をついた。
心臓の音が、鳴り止まない。
「・・・俺だって・・・そうだよ」
小さな部屋に響いた、低く小さな声。
「俺だって、お前が好きだよ」
はっきりと聞こえた、先生の声。
真正面を向いて、私の目を見つめる。
その瞳に映るのは・・・私。
先生・・・
何て言った?
「今井が・・・好きだ」
これは、夢?
それとも変わる事のない、現実?
先生が、好きって言ってくれた。
私に・・・