それだけ ~先生が好き~
気持ちを押し殺すように切り替えて、学校へ向かった。
身体がだるい。
そんなこと言っていられない。
いつものように先生のバイクがあることを確認して、ホッとする。
青いバイクに光が反射して眩しい。
今日は一段と暑いなぁ・・・。
「失礼します・・・」
職員室のドアがやけに重く感じる。
あ、先生。
先生が私に気づいて、ニコって笑った。
・・・と、思ったら、
どうしたの、先生。
そんな顔して。
何かあったの?
「今井?・・・大丈夫か?顔色悪い・・・」
何言ってんの先生。
大丈夫に決まってるじゃん。
「熱あるんじゃないのか?おい!保健室行くか?」
先生はイスから立ち上がって私の顔を覗き込む。
・・・あれ?
なんか、身体が・・・
だるい。