それだけ ~先生が好き~
例えば何気なく聞いた切ないラブソングにでてくる『あなた』って歌詞に
常に先生を思い浮かべて、切なくなったり。
私の中はいつでも先生でいっぱいなんだよ。
夢にさえ出てきて、笑ってくれている。
いつの間にか、こんなに好きになってた。
先生がこっちを見た。
真面目そうな顔して、こっちをじっと見つめる。
私も見つめる。
私が耐え切れなくなって、にやけたら、先生もにやってした。
こんな日がくるなんて・・・
嬉しすぎる。
もっともっと好きになるよ。
ねぇ、先生
何があっても、好きだからね。
それだけは、変わらないから。
「暑い・・・体育館暑すぎ・・・!」
やっと終わった朝会は、やっぱり暑くて大変。
「ね・・・暑すぎだよ」
廊下に吹き抜ける風が心地いい。
そのとき、先生が横を通った。
通る瞬間・・・
私の肩に手をさりげなく置いた。
先生・・・
大きな手の感触が肩に残る。
うそつき。
いつも通りじゃないじゃん・・・!