† Lの呪縛 †
第六話*ネヴィル
屋根の上に寝そべり、月を見上げるネヴィル。
風が吹いているが、寒さなど感じない。
「今日の月はまん丸だねー」
「……何をしにきた」
「見かけたから話しかけただけだよっ」
寝そべるネヴィルの隣に、ヒューイがちょこんと腰掛けた。
ネヴィルは若干嫌そうな顔をするが、ヒューイは気にしていない。
ニコニコと月を見ながら笑っている。
「さっきまでオリーと話してたんだ。 何だか雰囲気が変わったね」
「…………」
「表情が明るくなった」
「…………」
ヒューイが一方的に喋っているだけで、ネヴィルは口を開かない。
話をちゃんと聞いているかも分からない。
「パーティーに出たんだってね」
「…………」
「大丈夫だった?」
「……何がだ」
漸くネヴィルが口を開いた。
ヒューイは片膝を抱き、ネヴィルを見下ろし微笑んだ。
「オリーの瞳は人間達を魅了し惑わせる」
「あの子はあの瞳でなくとも美しく魅力的だよ」
「随分と溺愛してるんだね」
「…………」
「オリーは人ならざるもの……僕はこれ以上あの子が傷付く様を見たくない」
ネヴィルは横目でヒューイを見た。
真剣な眼差しがぶつかり合う。
風が吹いているが、寒さなど感じない。
「今日の月はまん丸だねー」
「……何をしにきた」
「見かけたから話しかけただけだよっ」
寝そべるネヴィルの隣に、ヒューイがちょこんと腰掛けた。
ネヴィルは若干嫌そうな顔をするが、ヒューイは気にしていない。
ニコニコと月を見ながら笑っている。
「さっきまでオリーと話してたんだ。 何だか雰囲気が変わったね」
「…………」
「表情が明るくなった」
「…………」
ヒューイが一方的に喋っているだけで、ネヴィルは口を開かない。
話をちゃんと聞いているかも分からない。
「パーティーに出たんだってね」
「…………」
「大丈夫だった?」
「……何がだ」
漸くネヴィルが口を開いた。
ヒューイは片膝を抱き、ネヴィルを見下ろし微笑んだ。
「オリーの瞳は人間達を魅了し惑わせる」
「あの子はあの瞳でなくとも美しく魅力的だよ」
「随分と溺愛してるんだね」
「…………」
「オリーは人ならざるもの……僕はこれ以上あの子が傷付く様を見たくない」
ネヴィルは横目でヒューイを見た。
真剣な眼差しがぶつかり合う。