† Lの呪縛 †
第七話*自分自身で
ライブラリーで本を広げているオリヴィア。
本に視線を落としているものの、内容は少しも頭に入ってこない。
「は~……」
何度目か分からない溜息。
頬杖をつき、本の上では無駄に指が動いている。
「何の本を読んでいるんだい?」
「っ!?」
突然声をかけられオリヴィアは肩を大きく揺らした。
顔を上げるとダグラスが立っていた。
「ノックはしたんだが、驚かせてしまったね。 すまない」
「私の方こそ気が付かなくてごめんなさい」
ダグラスはオリヴィアの隣に腰かけた。
オリヴィアは開いていた本を閉じ、ダグラスの方へ体を向けた。
「私で良ければ話しを聞くよ?」
「話し?」
「悩んでいるだろう?」
「ううん、悩みなんてないよ」
オリヴィアは笑って答えた。
ダグラスはオリヴィアの手元の本に触れ、困ったように笑みを浮かべた。
「本が逆さだが? これでは心配するなという方が無理な話だよ」
オリヴィアはハッとなり、苦笑いを浮かべた。
顔はほんのり赤みを帯びている。
本に視線を落としているものの、内容は少しも頭に入ってこない。
「は~……」
何度目か分からない溜息。
頬杖をつき、本の上では無駄に指が動いている。
「何の本を読んでいるんだい?」
「っ!?」
突然声をかけられオリヴィアは肩を大きく揺らした。
顔を上げるとダグラスが立っていた。
「ノックはしたんだが、驚かせてしまったね。 すまない」
「私の方こそ気が付かなくてごめんなさい」
ダグラスはオリヴィアの隣に腰かけた。
オリヴィアは開いていた本を閉じ、ダグラスの方へ体を向けた。
「私で良ければ話しを聞くよ?」
「話し?」
「悩んでいるだろう?」
「ううん、悩みなんてないよ」
オリヴィアは笑って答えた。
ダグラスはオリヴィアの手元の本に触れ、困ったように笑みを浮かべた。
「本が逆さだが? これでは心配するなという方が無理な話だよ」
オリヴィアはハッとなり、苦笑いを浮かべた。
顔はほんのり赤みを帯びている。