【短編】天然鈍感アホ男
「おい千亜!どうしたんや?!俺のせいか?」
後ろから聞こえる裕太の声を聞こえないフリをして下駄箱へと向かった。
どれぐらい走ったんだろう。
気がつけば家に着いてて部屋に入り思い切り涙を流した。
裕太はアホだよ。
あたし、裕太の事を友達として好きなんじゃない。たった一人の男として大好きなんだよ。
なのに、あのアホ・・・。
でも・・・あんなアホでも大好きなんだもん。
好きになったのは、出会った日から。
裕太は大阪からの転校生として高校一年の夏にあたし達の高校へとやって来た。
喋り方も、あたし達にとっては珍しくてルックスも良く性格も良い裕太は、あっという間に人気者になった。
そしてイキナリ裕太と隣の席になって惹かれたんだ。一目惚れだったんだよ?
ずっと想い続けて早一年。
高校二年の今日、裕太に告白をした。
その結果がコレだよ?
明日から、どんな顔して会えばいいの?
泣きはらした後、タイミングよく鞄の中にあるケータイが震えた。
明るく表示された画面には[着信 松本裕太]と表示されていた。
泣いた後で、あたしは裕太から逃げてきたばかり。とても電話になんか出られない。
何分経っても鳴り止まないケータイに電源を切った。
そしてあたしはそのまま明日を迎えた。
「おはよう。千亜ちゃん、どうだった?」
朝、あたしが裕太の事を好きだって知っている成美ちゃんが明るく聞いてきた。
成美ちゃんは一番の相談相手で告白した事も勿論知っている。
「・・・それがね。」
あまり気分が乗らなかったけど昨日の事を話した。成美ちゃんは真剣に聞いてくれた。
全て話し終わった後、成美ちゃんはハァと深いため息をついた。
「松本くんって鈍感だね。」
「でしょ?天然で鈍感でアホな男だよね・・・。」
本当にどうしようもない奴。
「だけど千亜ちゃんはそんな松本くんが好きなんだよね!」
天使のように微笑む成美ちゃんに赤い顔をしながら「うん」と頷いた。
あんな裕太でも、あたしにとっては大好きな人。
どうしても嫌いになんかなれないよ・・・。
後ろから聞こえる裕太の声を聞こえないフリをして下駄箱へと向かった。
どれぐらい走ったんだろう。
気がつけば家に着いてて部屋に入り思い切り涙を流した。
裕太はアホだよ。
あたし、裕太の事を友達として好きなんじゃない。たった一人の男として大好きなんだよ。
なのに、あのアホ・・・。
でも・・・あんなアホでも大好きなんだもん。
好きになったのは、出会った日から。
裕太は大阪からの転校生として高校一年の夏にあたし達の高校へとやって来た。
喋り方も、あたし達にとっては珍しくてルックスも良く性格も良い裕太は、あっという間に人気者になった。
そしてイキナリ裕太と隣の席になって惹かれたんだ。一目惚れだったんだよ?
ずっと想い続けて早一年。
高校二年の今日、裕太に告白をした。
その結果がコレだよ?
明日から、どんな顔して会えばいいの?
泣きはらした後、タイミングよく鞄の中にあるケータイが震えた。
明るく表示された画面には[着信 松本裕太]と表示されていた。
泣いた後で、あたしは裕太から逃げてきたばかり。とても電話になんか出られない。
何分経っても鳴り止まないケータイに電源を切った。
そしてあたしはそのまま明日を迎えた。
「おはよう。千亜ちゃん、どうだった?」
朝、あたしが裕太の事を好きだって知っている成美ちゃんが明るく聞いてきた。
成美ちゃんは一番の相談相手で告白した事も勿論知っている。
「・・・それがね。」
あまり気分が乗らなかったけど昨日の事を話した。成美ちゃんは真剣に聞いてくれた。
全て話し終わった後、成美ちゃんはハァと深いため息をついた。
「松本くんって鈍感だね。」
「でしょ?天然で鈍感でアホな男だよね・・・。」
本当にどうしようもない奴。
「だけど千亜ちゃんはそんな松本くんが好きなんだよね!」
天使のように微笑む成美ちゃんに赤い顔をしながら「うん」と頷いた。
あんな裕太でも、あたしにとっては大好きな人。
どうしても嫌いになんかなれないよ・・・。