晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「ツッコミ所満載だね。悠ちゃん。」
死んだような目で私を見る葵ちゃん。
「そうかしら?」
ハルくんに誘われた私は、葵ちゃん達の家に遊びにきていた。
私と遊び疲れたハルくんはソファーで寝ている。
「てか、いつの間に結婚してたの悠ちゃん。」
「え?どうしてそう思ったの?」
「私が高校生の時は指輪なんてしてなかったのに、私の結婚式の時にはしてたよね?」
私の薬指を指差す葵ちゃん。
「お相手は絢さんでしょ?」
「それもまたどうして...」
「話し方。おネェのまま。」
紅茶を飲む葵ちゃん。
「葵ちゃん、流石ねぇ」
葵ちゃんに感心していると
「悠ちゃん、絢さんにメロメロでしょ?」
いつの間にか起きていたハルくんが私に尋ねた。
「ママに似てハルくんも流石ねぇ」
褒めて貰ってハルくんが喜ぶ。
「んじゃ、私はこれで。
絢がヤキモチ焼いちゃうから。」
「うん。今度絢さん、紹介してね。」
「勿論よ。絢も喜ぶわ。」
茜色の空の下、
大切な人が待っている場所へ帰ったー
La Fin.