晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「俺はてっきり春から葵ちゃんと向こうで暮らすんだと思ってた。」
「俺もそれを考えへんかった訳じゃないねんで。」
「んじゃ、葵ちゃんにフられたのか?」
「まぁ。そんなとこかな。」
はっきり答えないトモ。
だんだん腹が立ってきた。
「だったら、俺が葵ちゃん貰うよ」
一口、お酒を飲んでトモを見た。
笑っていた。
「いくら龍馬でも、どうなるか分かってるよな??」
恐っ!
目、笑ってねぇ!
「冗談だよ。つか、そんなに好きなら無理矢理にでも海外に連れてけよ。」