晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「美優ちゃんが変な男と付き合ったら、どうするんですか?」
葵ちゃんがニヤニヤして訊く。
「認めねぇよ」
「それは元彼としてですか?」
葵ちゃんが生き生きしている。
「んな訳ねぇだろ。付き合ってもねぇし」
「んじゃあ、どういう立場から認めないんですか?」
...どういう立場なんだ?
難しいな。
確かに俺に何の権限もねぇしな。
「...父親的な立場、とか?」
「父親は鈴木さんでしょ?」
精一杯考えて出した俺の答えを
バッサリ切り捨てる葵ちゃん。
「龍馬は大変だね!
彼氏と父親なんでしょ?」
いきなり俺に抱きつくハル。
「そうだな。
結婚は美優ちゃんに振られてからにしようかな。」
「龍馬、おじいちゃんになっちゃうね!」
「もう!ハル!!失礼でしょ?!」
笑うハルに怒る葵ちゃん、
そしてそれを温かく見守るシュウ君。
そんな3人家族を見て、
いつかは俺も...ってね。
La Fin.