晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「結衣、ダメだねぇー。」
そう言ったのは葵ではなく、オレンジジュースを持ったハル。
「やっぱり?」
葵をチラッと見てからハルを見た。
「うん。」
ハルはそう返事をして席を立つと、
私の方に来て抱きついた。
「その後はこうやって抱きつかないと!」
抱きついたまま、上目遣いで私を見た。
私がハルに萌えたのは言うまでもないだろう。
「でも、それはそれで良かったみたい」
ふと、そう言って葵が私の後ろに向かって笑った。