晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「ハル、片付けしてくるー!」
ハルがタタっと走って片付けに言った。
「お主、なかなかやりおるな。」
俺も葵に乗ってみた。
「だろう?
これでも教育者の立場として、
マザコン教育を心得ておる。」
「ごめん、葵。
ツッコミ所あり過ぎて、俺には無理だわ。」
「ごめん、ごめん。
私も調子乗りすぎた。」
葵がクスクス笑う。
「良いのか?
葵は俺と結婚してるのに、
ハルに思わせぶりなんかして。」
「え?シュウと別れてハルと結婚したら良いでしょ?」
葵が当然のような顔をして言う。