晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「俺、拗ねちゃうかも。」
口を尖らせていると、葵が頬にキスをした。
「ごめんね?
可愛い我が子と愛する旦那に取られ合うのが嬉しいの。」
「あのなぁ....」
頬に手を当てる。
参ったなぁ。
「まぁね。
そのうちハルにも好きな子ができて、
どっか行っちゃうんだし、それまでは良いじゃない。」
「俺がハルとライバルでいろと?」
「そゆこと。」
嬉しそうな葵に何も言えなくなる。