晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「たまには良いでしょ?
恋敵がいると。」
「恋敵はもう懲り懲りだよ。」
「誰の話をしてるのかしら?」
リビングでハルがオモチャを片付けているのを二人で見守る。
「安心して?
シュウが1番だから。」
ハルを見つめる葵の横顔を盗み見た。
優しい顔をしていて、
すっかり俺なんかより大人だった。
ハルには悪いけど、やっぱり俺の方が葵の事が好きだんだよなぁ。
何年想い続けてたか...
息子と言えど譲らない。
葵に免じて、俺公認ライバルにはしてやるよ。
「よし!ハル!!
パパも手伝ってやるよ!」
La Fin.