晴れのち雨〜ANOTHER STORY〜
「そう思うなら会えば良いだろ?
未練タラタラでらしくねぇよ。」
「あのなぁ...俺の気も知らへんくせに。」
ぐいっと酒を飲み干す。
「抱かれへんのに愛する女に会う意味あるか?
生殺しもいいとこや。
何なら葵を攫ったら良かったんか?」
龍馬の目が大きく開いた。
「...ふっ。」
龍馬に鼻で笑われた。
「いや...悪かった。
会わなくて正解だな。
どんなに愛してても抱けねぇ女には、絶対に会いたくないな。」
フーッと目に染みる煙が龍馬を取り巻く。