アオ×ソラ2~music is special!!~
校長室の扉が勢いよく開いた。
「みんな!!
大丈夫?」
「裕也君!
大丈夫なわけないしょ!!
もう理解不能!
なに、スカウトって!!」
ソラ君が噛み付くように井上先生に問いただした。
「落ち着いて、ソラ。
伊藤さんも言ってたでしょ?
決めるのはソラ達って。」
瀬名が顔面を抑えてソファに座り込む。
「…デビュー…か。
なんか夢みたいだ。」
…ああ、そっか。
瀬名にとって音楽は…。
「ここであーだこーだ言ってても
仕方ないから、放課後にまた集
まろう。
自分の考え作ってこいよ。」
「自分の考え?」
ソラ君がきょとんとした顔で聞く。
「デビューしたいか、したくないか。」
そう。
その2択しかないんだ。