アオ×ソラ2~music is special!!~
あたしにはまったくわからない感覚だ。
「なんか気づいたらこれしかな
いかなって。
で、中学のときはずっと一人でとこ
とん弾いてた。」
「今は?」
翡波が恥ずかしそうに俯いた。
「…皆と音楽やれてめっちゃ楽しい。
すげぇ充実してるんだよ。
…でもさ、もし仮にデビューした
ら…。」
今までみたいにはならない。
答えはわかっていた。
「でも、瀬名のこと思うとさ。
一肌脱いでやってもいいんじゃね
ぇかなって思えちゃうんだよね。」
「変なの。
で?
翡波はどーすんの?」
翡波が少しダルそうな表情で天を仰いだ。
「あー、俺?
…瀬名にあわせるかなぁ。
亜緒は?」