アオ×ソラ2~music is special!!~
空雅side
『もしもし?』
「いま大丈夫?」
キュッという床とタイヤのこすれる音。
電話相手はハルだ。
『なに?』
時間はちょうど昼休み。
「…なんかデビューの話がきた…ん
だよ。」
『え、マジ?』
ハルの声のトーンが高くなった。
「…うん。」
『すげぇじゃん!!
兄ちゃんおめでとう!
よかったな!』
ハルは自分のことのように喜んでくれている。
『俺ね、ずっと思ってたよ。
てか、信じてた。
兄ちゃんならきっと皆に認められる
って。
兄ちゃんの歌は…俺にとって救いだ
ったから。』
…救い?