アオ×ソラ2~music is special!!~
明青

決断


いつもの部室のはずなのに…。

なんとなく空気が重い。

いっつも騒いでるソラ君も俯いたままだ。

まだ真瞬君は来ない。

 「…あー、なんか飲もっか。」

あたしが立ち上がって冷蔵庫を開けた。

 「…うん。」

上の空な返事が返ってくるだけだ。

あたしは5つのコップにお茶を注いだ。

緊張で喉が渇いてたのかよくわからないけど、ほとんどの人は一瞬で飲み干してしまった。

あたしもその一人だ。

 「…真瞬、遅いな。
  何してるんだろう。」

郁月君が隣でボソッと呟く。

 「わかんない。
  でも、もうすぐだよ。」

こんな状況なのに、翡波はいつものように無関心そうにあくびをした。
< 120 / 199 >

この作品をシェア

pagetop