アオ×ソラ2~music is special!!~
明青
決断
いつもの部室のはずなのに…。
なんとなく空気が重い。
いっつも騒いでるソラ君も俯いたままだ。
まだ真瞬君は来ない。
「…あー、なんか飲もっか。」
あたしが立ち上がって冷蔵庫を開けた。
「…うん。」
上の空な返事が返ってくるだけだ。
あたしは5つのコップにお茶を注いだ。
緊張で喉が渇いてたのかよくわからないけど、ほとんどの人は一瞬で飲み干してしまった。
あたしもその一人だ。
「…真瞬、遅いな。
何してるんだろう。」
郁月君が隣でボソッと呟く。
「わかんない。
でも、もうすぐだよ。」
こんな状況なのに、翡波はいつものように無関心そうにあくびをした。