アオ×ソラ2~music is special!!~
少し経ってから、部室のドアが開いた。
「よう。」
真瞬君がいつもより抑え目の声で言う。
「遅かったじゃん。
マッシュ。」
ぎこちないソラ君の笑顔。
「…さ、本題に入ろう。」
真瞬君がいつもの席に着いた。
空気がまたひとつ重くなる気がした。
「…デビューしたいか、したくないか。
だよね?」
翡波がそう切り出す。
「まぁ、そうなる。」
瀬名が軽く頷いた。
「…俺は皆に合わせる。
でも、瀬名の夢だ。
叶えてやりたい。
って…これはデビューしたいに入る?」
郁月君が翡波の言葉でハッとした表情を見せた。
「…実は、俺もだ。
瀬名のためなら一肌脱ごうかなって。」