アオ×ソラ2~music is special!!~
ソラ君が突然イスの上に立ち上がった。
「ソラ君?」
「ソラ?」
そしていつものように太陽みたいな笑顔で笑ったんだ。
「オレは誰かのために歌う!
皆に元気あげられるようなボー
カリストになる。」
その目はすごく真剣で…。
「だから、オレは賛成。
音楽業界とかよくわかんないけど。
皆と一緒にやりたい!」
クスクスという静かな笑い声。
目線の先にはやさしい笑顔の真瞬君がいた。
「ソラらしい…。」
「え、なに?
馬鹿にしてる?」
真瞬君の言葉にソラ君がふくれっ面になる。
「違う。
…なんか、深刻に考えてた俺が馬鹿み
たいだ。
…よし。」
真瞬君が一呼吸おいて切り出す。
「いっちょやってやろうぜ!!」