アオ×ソラ2~music is special!!~
「何してんだよ、アイツ…。
ハルのこと連れて…。」
あたしの手からケータイをすっと抜く。
「ああ、郁月?
電話つながんないの?
…丘かあの公園か…。
ハル一緒ならそんな遠くまで行け
ないだろ?
…うん。頼むわ。」
ハルっていうのはソラ君の弟の名前で…。
多分真瞬君達にとってすごく大切な子なのかもしれない。
真っ先に…ハルのことを心配した。
「…大丈夫かな、ソラ君。」
「ソラ以上にハルが心配だよ。
なんたって…アイツは…。」
真瞬君が下唇を噛んだ。
「…見つかるよね?」
「すぐ見つかる。
ハルと一緒なら何やってるかな
んとなくわかるし。」
家に帰ってもソラ君から連絡はなかった。
気になってメールを打つけど返信はない。