アオ×ソラ2~music is special!!~
「あたしは…。」
正直、なんも決まってない。
今は音楽が楽しくて、皆と一緒にいられることが幸せだったから。
「…ねぇ、やっぱさ…。
東京に帰ろうとか…考えてんの?」
ソラ君の言葉を聞いて、樹乃や頼哉、ママやパパ。
それに…竜二の顔が浮かんだ。
「…え?
全然考えてなかった。」
ここでの暮らしに馴れたせいか、東京が今では騒がしく感じる。
人はいつも忙しそうだし、街はクリスマスでもないのにキラキラのネオンが散りばめられてて…。
「…いつか亜緒がオレの前からい
なくなっちゃうんじゃないかな
って思って。」
なんでそんな悲しい顔するの?
あたしは沙紀みたいにいなくならない。
でも…。
「なんてね。
今の忘れてよ。」