アオ×ソラ2~music is special!!~
「7月に新曲か。
楽しみだな!」
ソラ君が飛び跳ねるようにして部室に入る。
「でもやっぱ勉強も大変になるよね。」
翡波が少しため息混じりに言った。
3年生だけじゃなくて、あたし達2年生もってことなんだと思う。
「郁月はもう大学決まったも同然だろ?
音大。」
郁月君が不安そうな顔をして首を傾げる。
「どうだろう?
推薦で行ければいいけど。」
ピアノのコンクールで何度も入賞している郁月君ならきっと大丈夫だし、成績だって学年で上位に入るって聞いてる。
だからあたしは郁月君に関しては心配していない。
問題は…。
「ソラ、お前春休みの課題終わったの?」
ギターのチューニングをしているソラ君の首根っこを掴むようにして真瞬君が言った。
「…いや?
なんもわかんねぇ。」