アオ×ソラ2~music is special!!~
出逢い
同じタイミングで振り返る二つの顔。
「お前ここで何してんだよ。」
真瞬君がソラ君の頭を勢いよく叩いた。
「いってぇ…。」
いや、殴ったといった方がいいかもしれない。
「真瞬!」
郁月君が間に入る。
「兄ちゃんは悪くないよ。
俺が…俺が頼んだんだ。」
ハルらしき男の子が真瞬君の足を掴みながら言った。
「だとしても…!」
ソラ君は顔を上げなかった。
こちらからはまったく表情が見えない。
「とりあえず今日は帰るぞ。
ソラ、ハル。
お前も頭冷やせよ。」
郁月君がハルを軽々しく抱き上げた。
理由は…。
「あ…。」
思わず声を出してしまった。