アオ×ソラ2~music is special!!~
決心
朝、あたしは、真瞬君の待つ家に帰ることにした。
「じゃ、気をつけてね。」
ソラ君の家族に見送られて家を出る。
「一晩お世話になりました。」
真瞬君の家から100mのところで、家の前に誰かが立っているのが見えた。
…真瞬君だ。
「…おかえり。
堂々とした朝帰りだね。 」
あたしは真瞬君に頭を下げた。
「ごめんなさい。
真瞬君のことなんもわかってなかった。」
真瞬君が慌てているのが足元だけでわかった。
「え、ちょっと待って!
顔上げて!!」
あたしは真瞬君の言葉通りに頭を上げた。
「ごめん、言い過ぎた!!
本当はそんなこと思ってないから…!」
「知ってるよ。
真瞬君はそんなこと言わないもん。」
あたしの笑顔を見た真瞬君はホッとしたように見えた。
「真瞬君、話があるの。
真瞬君にとってすごく大事な話。」