アオ×ソラ2~music is special!!~
そう言ったあとに一呼吸おいて真瞬君は続ける。
「中途半端な時期にこんなこと言ってごめん。
自分勝手ってわかってるけど…。」
「真瞬君。」
瀬名の声に真瞬君は思わず顔を上げた。
みんなが一斉に瀬名を見る。
もちろん、あたしもだ。
「みんなが俺のためにデビューしてくれた。 みんなが俺を舞台から救ってくれた。
俺はそれだけで幸せだよ。」
みんなで今まで通り、音楽やろうよ。
瀬名はそう言っていつもみたいに笑った。
「ま、実際デビューしたくて音楽やってたわけじゃねぇし。
俺は真瞬君に委ねるよ。」
翡波もそんな感じでまったく咎めない。
「オレの歌を聴いて元気になってくれた人がいるだけで十分だよ、マッシュ。
な!郁月!!」
「まあ。
真瞬がそう決めたならいいと思う。」