アオ×ソラ2~music is special!!~
…今わかった。
真瞬君が必要以上にハルを大切にしているか。
なんでそんなに遠くに行かないと確信を持っていたか。
中学校の校庭にはあたしと真瞬君だけが残された。
「…驚いた?
ハルのこと。」
核心を突かれた。
「まず、あたし…。
ソラ君に弟いるなんて知らな
かった。」
彼…ハルは…。
「ハルは…足に障がいがある。
ちっちゃい時に高熱出して、
その後遺症みたいなので
左足がまったく動かなくなった。」
「うん…。」
彼は車椅子に乗ったあと、あたしに笑いかけた。
ちょっと寂しそうな笑顔で。
「ハルは郁月と俺にとって可愛い
弟みたいなもんだからさ…。」