アオ×ソラ2~music is special!!~

真瞬side


電話をとって30秒。

 「は…?」

疑問符のついた息を漏らして、亜緒がふらっと倒れてしまった。

突然のことにそこにいたみんなが驚く。

 「ちょ、亜緒…!?
どうしたの!?」

ソラが亜緒の肩を揺する。

 「ソラ君!揺らしたらダメだ!」

動揺するソラを翡波が手で制してなだめた。

原因は…電話?

俺は亜緒が手から滑り落としたケータイの画面を見た。

電話はまだ繋がっている。
…この名前って…。

 「もしもし!
辻本君だよね?」

『そうです。
あ、もしかして堂本さん…?』

辻本頼哉…東京の高校で仲の良かった男友達だ。

 「あ、覚えててくれたんだ。
亜緒が突然倒れたんだ…。
なんかあった?」

…実は…と彼は重い口を開いた。
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