アオ×ソラ2~music is special!!~
「俺は最初からなんとなく感じてはいたよ。
亜緒はなにかがきっかけで東京から出てきたって。」
思わず顔をあげる。
郁月君だ。
「なんで…?」
どうしてわかったのか検討もつかない。
郁月君は変に勘がいいとこがあるけど…。
だからって…。
「転入してくる時期も中途半端だったし、親の転勤なら親も北海道に来るだろ?
なのに真瞬の家に居候って…。
みんなもなんとなく気づいてたよな?」
…翡波だけは小さく頷いている。
「オレは亜緒の声を聞いた驚きと喜びでそんなこと考えもしなかった…。」
みんな、俺も。を連発する。
「あ、あたしね…っ。」
泣かずに全てを話せるのかはわからないけれど、あたしはようやくみんなに全てを話すことにした。