アオ×ソラ2~music is special!!~

過去とあたし


顔を上げた。

ソラ君が涙をポロポロとこぼしながらあたしを見つめた。

 「亜緒……?
  全部一人で…背負ってた…?」

 「…ソラ。」

郁月君がソラ君の肩を抱いてなだめる。

 「なんで…なんでそんな辛い思いさせるんだ…!
オレだったら…本当に可愛がって…可愛がって大切にするのにっ…!!」

許さない。
そう呟いたソラ君の顔は…いままで見たことのない表情だった。

 「ソラ、やめろ…。
わかったから…。」

ソラ君があたしを泣きながら抱きしめた。

 「もう大切な人は…なくしたくない。」

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