アオ×ソラ2~music is special!!~
純青
真瞬side
ハルは昔から体が弱かった。
外で遊んだらすぐ熱出して、すぐ風邪引いて。
ハルが物心付いたとき、アイツの左足は動かなくなってた。
周りの人はハルを不思議そうな目で見たけど、俺はそんなの気にしなかった。
郁月も漫画を貸してやったりゲーム一緒にやったり。
俺達は本当の弟のようにハルを可愛がってる。
ハルがドラムを始めたのは確か俺が中2のとき。
ハルは小6だった。
「ねぇ、俺もやりたい。」
中2の時、地域の祭りで演奏するために俺の家に集まって練習したときから練習場所は決まって俺の家。
たまたま居合わせたハルがそんなことを言ったんだ。
「ギターなんて見てるだけで難しい
ってお前言ったじゃん。」
ギターをぶら下げたままのソラがそう言うと、ハルは首を横に振った。
「違う。」
ハルは俺を指差す。
「アレがいい。」