アオ×ソラ2~music is special!!~
「ドラム?」
最初はただテキトーに叩いていたアイツだったけど、俺達がマジになっていくのに連れてどんどんアイツもマジになっていった。
「…マッシュ、もっと教えてよ。
もっと上手くなりたい。」
ソラの家にはドラムセットがなかった。
だから俺の使ってたドラムセットをアイツにあげたんだ。
「マジで?
もらっていいの?」
「おう。
ハルがドラムやりたいって言っ
てくれたときから決めてた。」
楽器集めが趣味の父さんは新しいドラムセットが欲しいと言ったらすんなり買ってくれた。
「マッシュ、ありがとう!
俺がんばるね!!」
気づいたらハルはすげぇスピードで上達してた。
認めたくないけど…上手い。
ハルになら俺が卒業したあとでもドラム任せられる。
てか、コイツしかいない。
そう思っていた矢先…。
『ハル、第一に決めたってよ。』