アオ×ソラ2~music is special!!~
この間だって皆ハル君探すのに必死だったし。
「皆心配しすぎなんですよ。
実際俺もう中3だし…。」
すねたようにハル君がそう言った。
視線の先には左足。
「足?」
「体弱いってのもあるんですけど…。
9割それですよね。」
「皆、ハル君のこと本当に大事な
んだよ。」
ハル君が小さく笑った。
「ほんと皆よくしてくれます。
マッシュもいっくんも。
もちろん他の人も。」
ハル君のいう「いっくん」っていうのは郁月君のことだ。
「俺ね、勉強も頑張ってるし。
友達も少なくないんですよ。
でも、やっぱりなんかいつも
皆より劣ってる気がする。
特別扱いとかほんと嫌いだし
いらない。」
ハル君の手にはマメがあった。