アオ×ソラ2~music is special!!~

 「正直、音楽で親父見返したいって
  のもある。
  でも、それ以上に自分がどう見ら
  れてるとか、人からの評価とかが
  一番今は気になるんだ。」

…だから怖かったんだ。

 「有名になってもまたあの時みたい
  にってなると…。」

…あたしにその感覚はわからない。

でも、その時竜二の顔が浮かぶ。

もうあたしなんてどうでもいいかもしれない。

刑務所に入ってからのアイツのことなんて知らない。

思い出すだけで吐き気がする。

もしあたしが有名になって居場所がわかって…。

そうなったら…?

 『追いかけてくるかもしれない。』

心の奥で小さな叫び声が聞こえたような気がした。

 「…うん。」

 「まぁ、それだけなんだけど。
  忙しいのにゴメン。」
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