アオ×ソラ2~music is special!!~

男はすぐに北海道行きの飛行機を手配した。

 「お前も行くだろ?
  アイツらを見に。」

 「社長がよろしければぜひ。」

男はやけにシンプルなネクタイを締める。

珍しいな、と彼は違和感を覚えた。

ああ、そうか。

この人は…。

 「どうした?
  早く準備をして行こう。
  乗り遅れるぞ!!」

 「あ、はい!!」

男のあとに続いた。

前も、この前も彼は派手なネクタイを締めた。

でもそれは全て上辺だけで…。

悪く言えば失敗だった。

彼は…今回は本気なのだ。

すごいことになりそうだ。

と彼はのどをゴクリと鳴らした。
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