アオ×ソラ2~music is special!!~
井上先生がコホンと咳払いをした。
「…で、翡波。
それはどこで貰ったのかな?」
「…家を出て、学校に向かってる途中。
タクシーからオッサン出てきた。
やけに地味なネクタイしてた。」
「あっ。」
郁月君が小さく声をあげる。
「もしかしたら、俺も見たかもしれない。
学校方面に向かっていったんだよ、
タクシーで。」
てことは、翡波に会ったあとの伊藤社長を郁月君を目撃したってわけか。
「…へぇ…。
これはまた…大変なことになりそ
うだ。」
井上先生が頭を抱え込んだ。
「よし、真瞬の家集合して練習するか!」
ソラ君が勢いよく立ち上がった。
「いやいやいや。
授業ありますから。
授業は出て。
頼むから単位だけでも取ってくれ。」