アオ×ソラ2~music is special!!~
放課後には正門に人はほとんどいなくて、あたしも余裕で通過できた。
…はずだったんだけど…。
「…えっ?」
不意に腕をつかまれた。
…誰?
思い切って振り向く。
「亜緒?」
「…あ。」
全身の力が抜けた。
「ソラ君。
なんでここに?
もう行ったかと思った。」
ふわっと笑顔になるソラ君。
その笑顔…ほんと反則だよ。
「…今日みたいになったら困るし。
ちょっと心配だった。
一緒に行こう?」
なにそれ。
めっちゃ嬉しいんだけど。
「ありがと。」