【完】お嬢さまの執事様
ドアがしまった瞬間
私は里菜に………
「もぉ~…!里菜…?!
バレたらどーすんの?」
と小声で言った。
「うふふふ……!
あんな地球の裏にまで
聞こえそうな大声を出すから
ですわよ?ウフフ」
里菜は口を上品におさえながら
楽しそうに笑っている。
……もぉー慣れてるけどさ…。
里菜が凄く楽しそうだから
この話はなかった事に
してあげよう。
そんなことを考えてると、
「………桜さん!
今日の夜、隼さんを
誘ってくださいね?」
なんて恥ずかしい事を
言ってきたから
飲んでいた紅茶を
「ぶーーーーー!!」
………吹き出してしまった。
「ゴホッ…ゴホッ‼
…何言ってんの!?
さ…誘う……!?
隼を!?…私が?!」
「はい!♡」
「待って待って!里菜!
さ、さ、誘う?
…どうやって!?」