【完】お嬢さまの執事様
隼が森へと走り出すその頃、、、、、。
「痛っっ。」
森に入ってから
どれだけの時間が
経ったんだろう、、、?
私はあれからずっと隼を探し、
歩き回っていた。
もう足や腕は、木や枝に引っかかり
血がタラタラと流れている。
”痛い”
そう思いながらも
隼に想いを伝えようと歩きつづける。
あの頃の、、、優しい隼はもう
、、、どこにも居なくて、、
一緒に笑いあう日は、、
もう二度と来ないとわかってる、、。
けど、、伝えたい、、。
好きだよって、、、、
時間はかかるかもしれないけど
ちゃんと、、忘れるから
、、、心配しないで?って、、、
、、本当は一生かかっても
隼のこと、、、忘れるなんて
、、、私には出来ないけど
、、、隼は私のこんな気持ちなんて
、、めいわくだろうから
嘘を伝えようって決めた、、、。