【完】お嬢さまの執事様
「どうした?桜。
なんかあったのか?」
私の部屋に居た隼が
心配そうに私の顔を覗き込む。
「それがね…パパが………」
私はさっきパパから
言われた事を
全部隼に話した。
「…ひい…らぎ?」
隼はそうつぶやくと、
信じられない一言を言った。
「その見合い
受けてみれば?」
………?
隼………?
今…何考えてたの……?
「え………何言ってるの?やだ。」
「だから、一度会ってから
断れって言ってんの。」
「えー…………。だって…。」
私は渋々その見合いを
受けることにし、
一週間後、パパが言っていた人と
顔合わせすることが決まった。