【完】お嬢さまの執事様





”冷めたんだ”



そう言った隼は
「今までありがとな?」





そう言って泣き崩れている
私を置いて部屋を出ていった。






どうして?



………どうしてなの?隼。





どうしようもなく好きだったのは
私だけだったの?





冷めた。






その一言で終わってしまう様な
関係だったって事?






私はその日、お風呂も入らず
ご飯も食べずに


次々と溢れてくる涙を
自分で拭いながら眠りについた。






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