【完】お嬢さまの執事様
「やっと来てくれたか。桜。」
パパはいつもと変わらず
部屋の中央にある大きな
机と椅子に腰掛けていた。
「………………。」
「どーした?桜。
元気ないじゃないか。」
パパはいつも通りに淡々と
喋り出す。
そりゃ…そーか。
今までだって何回も
私の執事は代わってきたから………か。
隼だってその中の一人だもんね……。
…………でも………でもね………
私は違う。
唯一の大切な人…………なの。