【完】お嬢さまの執事様
その人は自分の名前を
”柊しゅん”と名乗り
真琴さんの弟だと言った。
………顔も…………声も…
忘れるわけ無い、、、、
…あれは隼だ……
隼を見た会場の人々が
騒ぎ出す。
「隼様よ!今までずっと
ニューヨークにいらしたんですって!」
「真琴さまも紳士でかっこいいけど、
隼さまの方がタイプだわ!」
着飾った女性が口々に言う。
その後も”柊隼”と言う人は
何か喋っていたけれど、
私はまともに聞くことが出来なかった。