【完】お嬢さまの執事様
昔、俺と兄貴がまだ小さかった頃
柊家は日本に数ある財閥の中でトップだった。
何人もの人が柊に雇われ、
何十人もの人が毎日家に出入りしていた。
一方で母親は、俺が生まれてすぐに
重い病にかかり療養生活をしていた。
親父は忙しいにも関わらず
毎日毎日母親の部屋に行っては
遅くまで喋り声が聞こえていたのを
今でも覚えている。
親父は俺たち兄弟とも
暇を見つけては
思いっきり遊んでくれていた。
優しい父親だったんだ、、、、
あの頃までは、、、、、。