【完】お嬢さまの執事様
私は今、真琴さんに
家まで送ってもらっている最中です。
「ゴメンね。桜さん。
今日は仕事が急に入っちゃって、、」
申し訳なさそうにしながら
運転を続ける真琴さん。
「大丈夫ですよ。
紅茶がすごくおいしかったです。」
そんな何気ない会話をしている間も、
私の頭の中は隼の隣にいた女の子の事で
頭がいっぱいだった。
「、、あの、真琴さん
一つ聞きたいんですけど」
「ん?なに?」
「、、、あの、、」
「あ、、着いちゃった、、」
隼の隣のいた女の子の事を
聞こうとしたけど
タイミング悪く家の前に
車が止まる。
「ほんとだ、、あっという間でしたね。」
「聞きたいことは大丈夫?
時間あるから聞くよ?」
「いえ、、も、もう大丈夫です。
ありがとうございました。」