【完】お嬢さまの執事様
そう言ってお礼を言いながら車を降りる。
すると真琴さんは
いつもの優しい笑顔で
「聞きたいことがあったら
いつでも言って?なんでも答えるから。」
そう言って去っていった。
私はどうしても
あの女の子の事が気になり、
自分の家に帰ったとたんに
パパの部屋に向かった。
「パパ。ちょっといい?」
部屋の外から喋りかけると、、
「桜か。ああ、入っておいで。」
扉を開けて部屋に入ると、
ちょうど秘書の人が部屋を出るところで、
「お嬢様。お久しぶりです。ではまた。」
そう言って私に一礼し
部屋を出ていった。
「ところでどうしたんだ?
桜がこの部屋に自分から来るなんて。」
「ちょっと聞きたいことがあって、、、、
隼の事なんだけど。」