でも、振り向かないで…


次の駅で時間調整の為停まっていた電車の横に、反対方向の東京方面の電車が滑り込んできて停車した。



私のいるドアの向こうのすぐ隣、電車のドアにもたれかかって本を読んでいる人。






忘れたくても忘れられない人。


大好きだった人。






「里中さん…」





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