An opening of such a love
「大丈夫ですか?」




「え?あ、はい」





「あ、あなたが気分悪くしている姿が見えたんで・・・」






声をかけられ顔を上げると



あたしの目線に合わせてしゃがんでいる人がいる。 




警備員さんだ。



暑いのに長袖の服を着て大量の汗をかいている。
     




あたしのために来てくれたの?





それにしてもこの人すごくかっこいい。




黒髪の短髪で帽子から見える目は


きりっとしてるし。





「あ、移動しますか?ここも人多いでしょ?」




「いえ、友達が花火見てますから」




「気分は大丈夫ですか?」





「少しましになりました。ただ・・・音がちょっと」





確かにここでも音がきつい。




あたし低音の音に弱いのかな。




でも警備員さん




自分も忙しいのにあたしのとこに来てくれてほんと嬉しい。
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