カップケーキ
ずっと見ていたくなって、知らず知らずの間に、
じっと見つめていた。
「結羽(ゆう)、結羽ってば!!」
「へ?」
不意に振り替えると、亜沙美がいた。
「もう!!何回声かけたと思ってんの!!次、移動だよ。」
内心、嫌だっ。ここから離れたくないと思ったけど、
亜沙美に理由を聞かれたら困るし、
いやいや音楽室に向かった。
「結羽、今日さ私部活なんだけど、どうする?」
「うーん。今日は、見たい番組あるから、先に帰る…。」
そうだっ。今日はNステの放送日だ。
私の好きなユニットが出るんだよねー。
窓際の彼がこのグループのギターの早川さんに似てるんだよ。
最初は、それで早川さんを見ているみたいで好きだなって思った。
だんだん、意識してなくても眺めてしまうようになって
彼の表情豊かなとことか、自分の持ってないものを持っているように感じて、
今に至る。
こんなにも相手を知らないのに好きだって言えるのかわかんなくて悩んでいるんだ。
「はぁ。」
「なんや。なんや。赤坂さん、珍しいなぁ…悩み事??」
「私だって悩み事あるわ!!」
こんな失礼なことを言うのは、香山くんしかいない。
香山くんは、関西からきた転校生。
もう、こっちに来てだいぶたつのだけれど
標準語が苦手らしくて、ずっと関西弁ではなす。
150センチと小柄なのだが、態度がデカイ。
黙ってたら、そこそこふつーに可愛く見えるのに、
ちょっと、ナルシストな感じがあるから男子からも人気なのだろう。
じっと見つめていた。
「結羽(ゆう)、結羽ってば!!」
「へ?」
不意に振り替えると、亜沙美がいた。
「もう!!何回声かけたと思ってんの!!次、移動だよ。」
内心、嫌だっ。ここから離れたくないと思ったけど、
亜沙美に理由を聞かれたら困るし、
いやいや音楽室に向かった。
「結羽、今日さ私部活なんだけど、どうする?」
「うーん。今日は、見たい番組あるから、先に帰る…。」
そうだっ。今日はNステの放送日だ。
私の好きなユニットが出るんだよねー。
窓際の彼がこのグループのギターの早川さんに似てるんだよ。
最初は、それで早川さんを見ているみたいで好きだなって思った。
だんだん、意識してなくても眺めてしまうようになって
彼の表情豊かなとことか、自分の持ってないものを持っているように感じて、
今に至る。
こんなにも相手を知らないのに好きだって言えるのかわかんなくて悩んでいるんだ。
「はぁ。」
「なんや。なんや。赤坂さん、珍しいなぁ…悩み事??」
「私だって悩み事あるわ!!」
こんな失礼なことを言うのは、香山くんしかいない。
香山くんは、関西からきた転校生。
もう、こっちに来てだいぶたつのだけれど
標準語が苦手らしくて、ずっと関西弁ではなす。
150センチと小柄なのだが、態度がデカイ。
黙ってたら、そこそこふつーに可愛く見えるのに、
ちょっと、ナルシストな感じがあるから男子からも人気なのだろう。