7人のメガネ男子にごちゅーい!
「よぉ!オ、カ、マ、!」

「お前は、まず死んで?」

「俺は、オカマの先輩だぞー!敬語使え!敬語!」

「ふんっ!優花の事を狙ってる糞に、敬語使うか!バカッ!」

「んなっ……?!……こっ、こんな女狙ってねぇつの!」

「じゃあ、優花の事離してよぉおぉ!!」

「嫌だ。…コイツの、座高の高さが俺の顎を置ける丁度良い高さなんだよ」

そう言って、尚矢は私の頭に顎を乗せた。

「お前なんか、テーブルに顎乗っけてろ!…優花、勉強教えてあげるから、コッチ来て?」

「あっ、じゃあ社会教えて!!」

私が、尚矢から離れようとしたら尚矢に肩を、ガッチリ掴まれる。

「俺の方が、頭良いから社会教えてやるよ」

「僕が教えるから。お前は、優花から手を離せ」

「ちょっと、ケンカは。…2人とも、頭良いからね?…そんな自分の方が頭良いってケンカしたらダメだよ」

「……お前って、それ本気で言ってんの?」

総長様が、引きつった顔で私の事を見てきた。私の頭の上には、ハテナマークが。

「……うん?そうだけど……。えっ?何?もしかして、尚矢って本当はバカなの?」

「はっ?ケンカ売ってんのか?」

「ぃや、総長様が、本気で言ってんの?って言ってきたから…。私、間違った事言ったのかなって…」

「俺は、頭良いっつの!」

「そうなの?」

「あぁ」

「不良のクセに頭良いんだね」

「ふんっ。当たり前だろ」

「総長様は、頭良いの?」

「梓は、わるっ…」

「コイツ、凄い悪い。私、ちょっとビックリだ……」

愛美が、総長様の隣で溜め息混じりに呟いた。総長様は、一瞬怒った顔してから、直ぐに諦めた顔をした。

「あぁ、俺は頭悪りぃよ」

「へぇ、やっぱり……」

「やっぱりって、ケンカ売ってんのか?!テメェ!」

「売ってないよ。それに、予想通りって思っただけじゃん」

「最後の一言が、お前は、いつも余計なんだよ!!!!」

「いつもって、言うほど一緒に居ないけどね」

「あぁ言ったら、こう言う。こう言ったら、あぁ言うのヤメろ!」

「本当の事を、純粋に言ってるだけだよ」

「ぅううぁぁあぁああ……。マジで殴りてぇぇえ!!!!」

総長様は、後ろの壁を殴って穴を開けた。

「ぅわぁ……。愛美の方が、穴開いてる……」

「くぁあぁきぁぁぃぅ!!!!殺したい!殺したい!殺したい!」

「まなっ……」

『愛美に嫌われても良いならどうぞ』と、言おうとしたら、総長様に頭を軽く殴られる。

「お前、ちょっと黙っ…」

「おぃ、お前…。優花に、何手出してんだよ!ボケナスが!!」

「まっ、愛美、落ち着いて。痛くなかったから……」

その後、総長様のせいで愛美を落ち着かせるのに凄い時間が掛かり、ろくに勉強が出来なかった……。

本当に、大丈夫なのだろうか……。
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